
当研究所は、アジア開発銀行(ADB)『公共政策トレーニングプログラム』の一環として、カンボジアの中間管理職レベル行政官一行(総勢66名)の関西研修に協力し、第一陣(33名)を9月2日に、第二陣(33名)を9月9日~9月10日に受け入れた。
関西での研修の狙いは、民間企業の資金調達、並びに日本の財政について学ぶことであった。前者については、神戸大学経営経済研究所長の宮尾龍蔵教授から「Corporate Finance (the Role of Stock Market, etc.) and Economic Development」と題する講義をいただいたほか、大阪証券取引所を見学、日本証券業協会から株式の基礎に関する説明もいただいた。宮尾教授の講義では、株式や資本市場の歴史・役割や株価決定に関する資産価格決定モデル、さらにはバブル発生の要因などについて説明があった。質疑では、リーマン・ショックの要因や日本経済への影響が比較的軽微であった理由など、昨年来の世界経済の大きな変動を踏まえた質問もなされた。後者については、財務省主計局調査課の余島義豊・財政調査官から「日本の財務管理の実情」と題する講義をいただき、日本政府の予算編成の流れや財政の現状について説明があった。
なお、今回の中間管理職レベル研修は、カンボジア側は経済財政省金融研究所、日本側は名古屋大学大学院国際開発研究科が窓口となり実施したもので、本年春のシニアレベル行政官研修に続くものである。 (文責:関西社会経済研究所事務局)