
当研究所は、4月3日、「アジア開発銀行(ADB)『公共政策トレーニングプログラム』」の閣僚級を含む上級行政官一行24名の研修に協力した。同プログラムはカンボジア政府による公共財政管理改革プログラム(日本、フランス、英国、オーストラリア、スウェーデンなど各国や世銀、IMF、ADBの支援のもと2005年から2011年を対象として推進)の一環であり、カンボジア側は経済財政省金融研究所、日本側は名古屋大学大学院国際開発研究科が窓口となり、3月上旬にカンボジアで1週間の研修の後、日本国内で3月30日から4月4日まで実施されたものである。
同日午前に大阪証券取引所を見学、午後には、神戸大学経済経営研究所長の宮尾龍蔵教授から、「History of Stock Market and the Role of Stock Market in Economic Development (株式市場発展の歴史とその役割)」と題して講義が行われた。
宮尾教授からは、株式や資本市場の定義、次いで、世界と日本における株式市場発展の歴史について、世界初の株式会社といわれる「オランダ東インド会社」や日本の江戸時代における「株仲間」などの事例を挙げながら説明の後、株式市場の役割や株価決定のメカニズムについて講話があった。研修生からは、カンボジアにおいて証券取引所創設の計画があることを踏まえ、同国の資本市場育成のための留意点についてアドバイスを求めるなど活発な質疑応答が行われた。
また、当研究所の武田専務理事より、「Kansai -Yesterday, Today, and Tomorrow-」と題して、関西経済の発展の歴史と現状、今後の課題について説明を行った。